指導方針




ピアノ教室や音楽教室に求めているものは何ですか?

・自分が小さい頃ピアノを習っていて楽しかったから子供にも
・自分がピアノが弾けないので、せめて子供は弾けるようにしたい
・音楽を楽しんでくれれば
・ピアノを通して、色々な事を学ばせたい
・ちょっとした曲なら楽譜を見れば弾けるように

保護者のご意見を聞いていると、このような理由が多いようです。

総合的にこれらのニーズに答える方法として、私は、まず読譜力を育てることだと考えています。

そして何より根底に「楽しさ」があることだと。

一緒に演奏する楽しさ

ピアノ以外の楽器と触れ合う機会を持つため、年1回、レッスンの一環として室内楽レッスンを行っています。
年45回レッスンの中に含め、追加レッスン料無しで幼児から大人まですべての生徒が参加しています。

ピアノ以外の楽器と一緒に演奏する楽しさ、人と呼吸を合わせ演奏する難しさ、ピアノとの音色の違い、その楽器の構造などを学んでいます。

開催記録:
2007年6月 ヴァイオリンとの室内楽
2008年2月 ヴァイオリンとの室内楽
2008年5月 フルートとの室内楽
2009年3月 ヴァイオリンとの室内楽
2010年3月 ヴァイオリンとの室内楽

ピアノレッスンは楽しく進化しています

小さい頃ピアノを習っていた保護者の方は、体験レッスンを受けられて、ほぼ全員
「こんなレッスン受けたことがないです」とおっしゃいます。

…私もです(笑)

色々なレッスングッズ(詳しくはこちらで紹介しています)を使用し、指を鍛えつつ理解を促がす。
ゲーム感覚で音あてをする、
楽譜に色塗りをしてアナリーゼ(楽曲分析)する
大譜表の上を歩く
鍵盤シートの上を歩く

したことありません!

これらもレッスングッズを使ったレッスンは、楽しいだけではなく、体や指を動かして理解するので、忘れにくく、忘れていてもグッズを取り出すと思い出したりします。

私のレッスンを小さい頃見学していた母も「ピアノレッスンって変わったのね~」といいます。

私は、自分が受けてきたレッスンをそのまま伝達しようとは思っていません。
よりよく改善されたものを伝えたいと思っています。
恐らく、私の恩師もそのように私に指導してくれていたと思います。

色々なものが進化しているように、ピアノレッスンも進化しているのです。

その為に、指導講習会・セミナー関係は行ける範囲のものは出来る限り行っています。
講習会の講師の方は、東京や大阪など遠方からいらして下さる方も多いです。
保護者の方にお話すると「そういうのがあるんですね~」とビックリされる事もあるのですが、
正直、行かなくなったら、私が指導者じゃなくなる時だな~と思います。

生徒も学んでいるように、私も学び続ける指導者でありたいと思っています。

「楽しさ」の種類

一言で「楽しさ」と言っても、色々な「楽しさ」があると思います。

ただ、その場の雰囲気の「楽しさ」

これももちろん、長く続けていく上で重要なことです。

ですが、雰囲気だけの「楽しさ」は慣れてきてしまいます。

大切なのは
「出来るようになる楽しさ」
「弾けるようになる楽しさ」
「人に聴いてもらう楽しさ」
「一緒に演奏する楽しさ」

そこには、本人が努力し達成した後の「楽しさ」があります。
最近は、努力、忍耐を避ける傾向があるようですが、成長期に達成感を味わえる環境を作ることも大切ではないでしょうか。

楽譜を読めるようになることで、自信をつける

教室ではまず「楽譜を読む能力」=「読譜」に重点を置いています。
読譜を後回しにする指導をするメソードや先生もいますが、この教室では早い時期に自信をもたせる、また音楽的に自立することを目標とし、最初から読譜へのアプローチを致します。
小学生は、数週間で五線譜の読み方に入りますが、幼児は数字を数えること、色音符、鍵盤の位置、上下の感覚、リズムなどからアプローチし、楽譜を読むための準備をします。

読譜は特別なことではなく、テクニックの一つと捉えていいと思います。

読譜力があがると、自立する

最初は一人では楽譜が読めずに、保護者に頼ってばかりでも
読譜が出来るようになると、逆に保護者が練習を手伝うのが煩わしくなる子供もいます。

「一人で出来る!」
という自立心を育てることにつながっています。

読譜力を上げて、たくさんの曲が弾けるようになる喜びを!

生徒には通常7~10曲程度、曲を渡しています。
常に新しい曲に挑戦することで読譜力を上げていく理由ももちろんありますが、
自宅で短い1曲をただただ30分練習することは、「根性練習」になってしまいます。

10曲のうち、今日は30分間でこの5曲を弾いてみよう、
時間がないから、10曲を1回ずつ弾こう

色々な練習をしているようです。

練習方法に決まりはありません。
自分に合った飽きない練習方法を見つけるのも楽しみの一つなのです。

生涯に渡って音楽のある生活を!

読譜力を得る最大の利点は何よりも、生涯に渡って音楽を楽しめるようになるということだと思います。
たとえ、勉強や受験で忙しくピアノを卒業する時になっても、
社会人になった後、楽譜の読み方を覚えていれば、気になった曲など取り寄せて自分で弾くことができます。

時間が出来た時にピアノを再開するのも安易になるでしょう。
そして、ピアノがある程度弾けると、クラシックの曲の聴き方、楽しみ方も変わってきます。
こういう「楽しさ」も、是非体感して頂きたいと思います。