チェルニー40番を2台ピアノで♪




 

中級レベルになって、チェルニー40番まで入ると
何だか一気に道が開けたような気がします。

なので、さっさと40番まで進んで!!と生徒さんにアピールするのですが
どうもうまく伝わらない…

生徒さん本人にも、保護者にも、どうも伝わらない…

そんなジレンマを数年抱え続けています(涙)

でも、実際に40番に入ると、30番より楽しかったり
面白い要素にも気付けたりと色んな発見があるようで
当たり前に3ページ、4ページ、苦労なく読めるようになった、と感想を頂きました♪

私自身も30番より40番の方が楽しい!
好みもあるのでしょうか。
やっぱり3ページ、4ページとあると弾いた感がある(笑)
現在、3名の生徒さんが40番をお勉強中です。

そんなチェルニー40番に、チェルニー自身が作曲した2台ピアノバージョンがあるのは
意外と知られていないようです。
数年前に見つけて購入して以来、曲によっては取り入れるようにしています。

生徒さんが弾く楽譜はそのままに、指導者が2台目バージョンを弾く形式で作曲されていて
本人の負担にならないのも良いところ。
1番~5番までは、ある程度のテンポまで弾けたら、2台ピアノで弾いて合格、としています。
8番も楽しいですね。
練習曲だと、ベタベタ弾きがちなチェルニーですが、一緒に合わせると
自分の演奏に躍動感が足りないと気付いてくれます。

気付いてくれるように、躍動感ありありで頑張って私が弾いているわけですが…
まぁ、このレベルになると、一緒に演奏すれば、言わなくてもそこは気付いてくれますね。

曲によっては2台でしないものもありますが、
アンサンブル経験が足りない生徒さんもいるので、新しい曲を挟むことなく
チェルニーで2台ピアノのアンサンブルができるのは、とても良いと思います。

合わせるということは、一定のテンポで弾けないといけないわけですが、
ソロばかりやってきた生徒さんは、中級でも危ういことも多い。
でも、2台ピアノで合わせると、気分で速くしたりしたらいけないな、と気付けるわけです。

なぜか40曲のうち、30番までしか作曲されていない2台ピアノバージョンですが
合わせてみるとチェルニーらしさ満載で、これが古典派よ!という感じ。
重なるハーモニーが心地よいです。

↑私が所有している楽譜の校訂をされた西原先生が演奏されているYouTubeを発見しました!

30番も、2台ピアノで楽しめるようにと作曲されたものがありますが、どうもポピュラー寄りでしっくりこなかったのです。
チェルニーたるもの、チェルニーらしさがやはり欲しい。
その点、このバージョンはチェルニー本人が作曲しています。
きっと、名指導者チェルニー先生も、生徒とこうやって2台ピアノで演奏したんだろうなぁとロマンを感じてみたりします(笑)

私が購入した楽譜は、こちら↓なのですが、現在絶版なのかしら。ものすごいプレミア価格に(私は当時1,800円で購入…)

チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b(amazon)

ペトルッチで検索してみたところ、ありました~
https://imslp.org/wiki/The_School_of_Velocity,_Op.299_(Czerny,_Carl)

チェルニー40番のリンクを貼っておきますので、ここから「Arrangements and Transcriptions」タブをクリックして、Piano 2 Score (Nos.1-30)を選んでくださいね。


ただ、残念ながらスコア譜ではなく、パート譜です。
私が持っている楽譜はスコア譜なので、生徒さんと合わせやすいのですが…