音符を読む、楽譜を読む




夏休みも終わり、ようやく指宿も朝晩は涼しさを感じるようになりました。
2学期早々、高校の合唱伴奏を無事終わらせた生徒さんもいらしたり、学校によってイベントが組まれる時期もまちまち。
皆さん、さまざまな学校から通われているので、お話を聞くたびに違いに「へ~!」と声が出ます(笑)

本日は、久々にレッスングッズ?というかアプリの話。
レッスンでは、iPadが2台(時々3台)とiPhoneが2台を持ち込んでいまして
小5の生徒さんに、どんだけ持ってるの?とからかわれたりします。

楽譜データを入れていiPad Proは、レッスン必需品となりました。
これを忘れてレッスンに行くことはないですね。

もう一台のiPadは、といえば、古~~~いもう10年以上使っているiPadです。
でも、壊れたら本当に困る!
万が一にでも壊れたらどうしよう…と不安に思っています。

というのも、このiPadには、バスティン音名フラッシュのアプリが入っていて
音声認識をして正誤してくれるのです。
今では、このアプリ、もう販売されていないのですよね…
リニュアールされたアプリは、音声認識機能が削除されていて、iPad proには入れてありますが
やはり、音声認識があった方がピアノを弾いて正誤が出るのでよいのです。

なぜ…この神アプリが無くなってしまったのか(号泣)
以前は、保護者もiPhoneにインストールされて、ご自宅で練習もできて良かったのですが…

レッスンでは何枚できたか記録をして、新記録達成するとスタンプ2個!などしています。
集中的にやる期間は限られているものの、音が飛んだときに譜読み力が怪しいな?と感じた時にサッと取り出す!
ツェルニー30番に進んでいる小学生でも、ときどきやってもらうともたつくことがあります。
すでに身についていたものなので少しやると「そうだった!」と思い出し、ツェルニーに戻ると飛ぶ音も迷いにくくなります。

でも、これだけで音符は読めるようになりません。
縦に読む、横に読む、やはり両方を組み合わせて読めるのが理想。
以前は研究会などで販売されていた5音カードなどを使っていましたが
iPadで全部済ませたくて、マナビティというアプリを使用した5音カードを自分で作成しています。

これもやる気があれば自宅で取り組むと、音符を読むことに抵抗がなくなってくるみたいです。

アプリ系と並行したり卒業した生徒さんには、初見を取り入れています。
こちらは、音符を読む、から一歩進んで楽譜を読む練習。
常に新曲を読んでいれば、とくに取り組む必要はない気もしていたのですが(そのためにパーティは多めに宿題を出します)

やってみたら、楽譜を読むのが楽になって楽しそうです!と保護者の方からお知らせいただき、
レッスンでは、ほぼ全員に取り入れています。
レッスンでのルールは以下のとおり!

・1分で自分で読む
・指は鍵盤に置いてOK
・でも音は出さない
・カウントして弾く

4小節ですが、止まらず強弱記号、スラー、スタッカートなど1回ですべてできたらスタンプ2個
3回以内でできたらスタンプ1個

使用楽譜は「バスティン 毎日の初見1」です
英語版しかありませんが、何の問題もありません。
バスティンには、他にも初見の楽譜があり、両方持っていますが、こちらが断然お勧めです!

上に、線や間の離れた音符が並ぶ楽譜があり、こちらは縦読み
その下には、強弱記号やスラーが書かれた楽譜が3曲で、こちらは横読み練習です。
そして、楽譜を読む、に繋がります。
レベル1でも中間以降は2音のスラーが入ってきますが、声をかけないとなかなかできませんね。

縦読みと横読み、両方バランス良く取り組めるのが、とても良くレベル3以上は、調性もさまざまでかなり勉強になります。
お教室を変わってきてパーティDに取り組んでいなくて、調性に不安が残る生徒さんにもおすすめしようかなと思っているくらいです。

毎日1ページですが、週1回のレッスンでも丁寧に行うと違ってきますね。
オンラインの生徒さんは初見がやりにくいので、ご自宅で取り組んでください、とお願いしたのですが
確実に読む力が身についています。

もちろん、オンラインでなくてもご自宅で取り組まれている生徒さんもいらして、こちらもメキメキと譜読み力は上がっているので
やる気があればご自宅で取り組まれた方がよいでしょう。
最初、宿題の曲を減らすから、初見楽譜に取り組んで!と言ったのに、
レベル2が終わりそうになったので、レベル3の曲もやっていいですか?と聞いてくるくらい
読むのが楽になったからか、たくさんの曲を弾いてくれています。

進めば進むほど、楽譜を読む能力がいかに大切か痛感することとなる世界だと思います。
お子さんより、レッスンを見ている保護者の方が強く痛感している感じかも。
だからこそ、ピアノは深くて楽しいのだと知るところまで、なんとかたどり着いて欲しいですね。