5月の近況




例年とは異なる5月下旬を迎えています。
指宿は観光客が多い地域ですから、一気にコロナが広がるのでは?と身構えましたが、今のところは落ち着いてきて、少しホッしているところです。

毎年5月下旬といえば、コンペ予選の申し込みも終わり、仕上げに入ろうか、という時期。
今年はのんびりと進んでいます。
この時期にツェルニー1冊終わらせるぞ!という生徒さんもいれば、コロナ収束した後に大曲を舞台で演奏できるように譜読みに入ったり、などさまざまです。

もちろん、コンペ課題曲チャレンジに参加される生徒さんもいらっしゃいます。
イベントが軒並み中止になり目標を見失いやすい時期に、録音とはいえこのような企画があり、救われています。

レッスン室では、2台のグランドピアノでレッスンをしていますので、ある程度のレベルになればソーシャルディスタンスが自然ととれる環境です。
小さい生徒さんは、横について姿勢や体の使い方で距離が近いのですが、初級以上であれば、それぞれ1台ずつのピアノで演奏するので。
また、自宅で一人で演奏できるので、ピアノは基本的にソーシャルディスタンスですね。

オンライン弾きあい会も、思った以上に効果があり、連続して演奏された生徒さんは軒並みレベルアップされました。
発表に向けて練習が増えるのが良いのでしょう。

いつも「小さくても良いので、階段を作ることで本人の意識が変わりますよ」と保護者の方にお伝えしています。
いきなり舞台で演奏となると、度胸のあるお子さんでないと怖いですが、教室のお友達とレッスン室で弾きあい会をするのであれば、舞台ほどの緊張もなく飛び込めるお子さんもいるでしょう。
毎年、5月に行っている弾きあい会は、初めて人前で演奏する生徒さんが多く、そこからホップ、ステップ、ジャンプ!と全国大会やアジア大会まで進んだ生徒さんもいます。

今年始めたオンライン弾きあい会であれば、さらに敷居は低くなり、録画でも参加できますから、恥ずかしがり屋のお子さんでも参加しやすい場かもしれません。
また、幼児のお子さんは説明を受けても、想像が難しい場合が多くあります。
堅苦しい説明では、ワクワクしませんよね。気軽にみんなで、楽しくピアノを弾く会だよ、と伝えてあげてもよいかもしれません。

また、夏~秋、そして冬に向けてどう組んでいけばよいのか、相談を受けることも多くなりました。
これまで受けるものがだいたい決まっていた方も、今年は勝手が異なりそう。
全国大会の時期に県外に出られる状態になっているか分かりませんから、舞台で演奏機会が欲しいという方には、なるべく県内で受けられるものをご紹介しています。

思えば、3月初めのピアノコンクールinかごしま本選から、生徒さんがステージで演奏できない状態が続いています。
3月後半にあった熊本のコンクールもエントリーされていた方がいましたが、中止になってしまい、夏の南日本ジュニアも中止が発表されています。
また、2月のオーディションを通過し、3月にコンサート出演が決まっていた生徒さんの演奏も1年延期となっています。
オンライン弾きあい会をうまく組み合わせながら、状況を見ながらモチベーションを保ちたいですね。

何より、心と体を元気に乗り切りましょう!