ショパン国際ピアノコンクールin ASIA コンチェルト部門で銅賞!念願の弦楽四重奏との演奏♪




もう5ヶ月ほど前の話になりますが、ショパコンアジアの今年度の要項も発表されたタイミングなので記事を投稿したいと思います。

ショパン国際ピアノコンクールin ASIAは、これまでもソロ部門で参加した生徒さんがいらっしゃいましたがコンチェルト部門は初の参加!
これまでソロで3回出場されたことのある生徒さんで、せっかくなので今回はコンチェルト部門でのチャレンジをお勧めしました。
理由は簡単!若いうちに合奏の体験をしていただきたいから!

コロナ前は県内でもヴァイオリンやチェロ、オーケストラなどと共演する機会もあったのですが、すっかり減ってしまいました。
そんな中で2022年のショパコンアジアのコンチェルト部門では、全国大会を通過しアジア大会に行くことができれば弦楽四重奏と演奏ができる!!
欲を出して入賞はしなくてよいから、とにかくアジア大会まで行って、弦楽四重奏との素敵な演奏体験をしてきて!!と送り出したのです。

小学4年の生徒さんで、コンチェルト部門は初だったので、小学6年生以下が受けられるコンチェルトI部門にしました。
課題曲はソロに比べれば譜読みも容易ですが、アンサンブル能力こそが重要!
全国大会はピアノ2台での演奏で、私ともアンサンブルの練習をしましたが、多くの人とアンサンブルを組んだ方がよいと思い、中学生と大学生の生徒にお願いして一緒に合わせてもらいました。
全国大会はなんと金賞での通過!

アジア大会のため、弦楽四重奏とのリハーサルも短時間ですが取ってもらい、限られた時間でどのようにアンサンブルの演奏をブラッシュアップするか、という勉強にもなったようです。
私が数年前アジア大会の会場で聴いた弦楽四重奏グループとは異なっていましたが、今回もポーランドの方々とのアンサンブル!
リハーサルでは通訳の方が入っていただき、本番でも素敵な経験ができたと思います。
結果は、アジア大会では銅賞を頂きました♪
最後に弦楽と合わせるところが少しずれてしまい、本人はとても悔やんでいました。
でも、私はDの部分でもっと表現した方がよかったんだと思う!などと、チャレンジしたからこそ出来る会話ができることも嬉しかったり。
ちょっと控え目なYちゃんですから、アンサンブルは合わせること!と、固定概念が覆せないことも。
出る時は出ないと全体の演奏としては調和できない、ということも学べたのでは。

コンチェルト部門の本番の動画などが公開されれば、きっとチャレンジしたい!と思うリトルピアニストが増えるのになぁ~と思っています。
CDでは聴けるのですが、動画として聴ければ、どんなに素敵な世界なのか小さな子ども達でも分かりますし、体験させたいと考える保護者も多いでしょう。
私は、数年前に生徒がアジア大会に参加した時にコンチェルト部門に興味があり、実際にホールで聴き、目にしていたので分かっていましたが、今回、参加する生徒や保護者にコンチェルト部門を説明するのも、なかなかイメージが伝わりにくかったことも事実です。

当教室の生徒さんでなくても、この記事を読んでコンチェルト部門に興味を持って下さる方が増えたら…と願っています。
ピアノはソロだけではありません。多くのアンサンブル経験をして、音楽をもっと楽しんでいただけたら嬉しいです。