音楽家への道【みやまコンセール】

みやまコンセール「音楽家への道」




すっかり久しぶりの更新となってしまいました。

今日はピティナコンペティション特級ファイナルの日。
レッスンが入っていて、ライブで見ることはできず、あとからアーカイブで見ることになります。
今年もファイナリストの演奏、とっても楽しみです!

そういえば、更新をサボっていた間に、チャイコフスキー国際コンクールもありまして、こちらは時差もあり深夜にライブで見ていました。
この間、寝不足…ちょうどコンペティション予選の頃だったように記憶しています。
日本人コンペティター、藤田真央さん、素晴らしくエネルギッシュな演奏でしたね!
飽きるヒマがありませんでした。

さて、8月5日から7日までの3日間、生徒さんが「音楽家への道」を受講してきました。

実は4年前に「芸術家への道」として、当時、小学4年生と中学1年生が受講させて頂いていますが、名前が変わったものの、ほぼ同じ内容のものでした。
↓4年前に受講した時に記事はこちら

今回は、小学校に入る少し前にピアノを始め、着実に階段を上り続けているD君にお勧めしました。
昨年、ショパンコンクールin ASIA予選でのD君の演奏を聴いて、他の先生のレッスンを受けてみたらどうかな、と思ったのがきっかけです。

また、レッスンでの私の話もよく理解し、すぐに音として表現することができていることなども勧めるキッカケとなりました。

これまでのコンクールでの受賞歴や、DVDにこの1年での演奏ビデオを詰め込んで応募し、めでたく受講させてもらえることに!

今回は、ピアノ、ヴァイオリン、ホルン合わせて受講者は10名で、なんと小学生は彼一人でした。
さらに、ピアノ男子は一人…。
すごい演奏レベルの高校生たちに影響を受けながら、頑張りました。
前回は、教室から男子2名で行けたので、合宿みたいで楽しかったようですが、今回は、ちょっと孤独に?ピアノに向き合う3日間だったようです。

3日目は修了演奏会があり、私もレッスンを休講に変更して、みやまコンセールまで足を伸ばしました。
しかし・・・体調が良くないです、とお母様からのメール。
どの程度良くないのか不安に感じながらホールに着いたら、思ったより酷い!

37.8度の熱、吐き気・・・。

午前中は当然、体調不良でピアノの練習もできず、なんとか演奏会に間に合わせるために、演奏30分前に、車でホールに到着したフラフラのD君。

こんなに体調が悪いのであれば、演奏しない方がいいと止めようとした私の意志が伝わってしまったのか・・・

目を合わせてくれませんでした(笑)

オロオロとお母様に話しかけたら
「本人の意思にまかせます」

そう・・・きっとお母様も体調があまりに悪いのだったら、止めたいお気持ちがあったのでしょうけど、本人の意思が固いことに気付いていらしたのでしょう。

演奏云々より、弾ききれるのか不安でいっぱいの中、ホールで演奏を聴きました。
当初、コンペ予選曲1曲、本選曲1曲、ショパコンアジアのアジア大会で演奏した1曲の3曲でエントリーしていたのですが、アジア大会で演奏した曲のみとしました。

たった一人の小学生だったため、一番最初に演奏することになっていました。
後は、中学生、高校生と進んでいきます。

ピアノを舞台で演奏される方ならお分かりだと思いますが、熱もさることながら、吐き気があるととてもピアノの演奏はできませんよね。
舞台をピアノに向かって歩く姿からも、すでに体調の悪さが伺えて、「お辞儀浅めにして~!」(訳:吐くかもしれないから)と思いました。

前半、体調の不安からか珍しくミスタッチが多かったものの、後半は体調不良よりも演奏に集中していくのが感じ取れ、最後まで弾きました。
正直、よく弾ききったと思いました。

弾き終わり、他の方の演奏は聴ける体調になく、そのまま病院へ直行。
39度まで熱が上がっていて、点滴となったそうです。

一番体調が悪くなる時に演奏したんじゃないかな、と思います。

それにしても、意志の強さには驚かされました。
本人的には、1曲しか弾けなかったことや、万全の態勢で演奏できなかったことがとても悔しさが残っているそうです。

2月にまた、今回の受講生とともに演奏する場があるので、そちらに気持ちを切り替えて頑張りたいとのこと。

いや、もう本当に頑張りすぎだと思います。

今回も別の意味でドラマティック?な受講となりました。
みやまコンセールの方々にも、体調不良などで色々お心遣いいただきました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。