コロナ禍のコンペを終えて




昨年はオンラインのみの開催だったピティナのコンペ。
今年は、感染対策を行った上で開催されました。

初めて参加する生徒さんもいらっしゃって、皆さんの演奏のレベルの高さに圧倒されました!というご意見も。
予選通過をして本選まで進むと、さらに思っていたような小学生の演奏ではなかった、というご意見もあり、オンラインでは味わえない経験となったようです。
特に、ご自身がピアノの経験があると、余計にそう思われる傾向にあるように感じました。

会場で、同じ年の方々の演奏を聴きながら参加できることは、課題曲さえ弾ければ可能だった世の中から、特別なことに変わりつつあります。

今年はC級の生徒さんが、苦しい本選曲ながらなんとか本選優秀賞に入り、笑顔で終えました。知っている保護者からはさすが!と言われていましたが、最後のレッスンまでロシアになってない!という状態で。
マズルカが好きで、本人が選んだ本選曲でしたが、毎回、ショパンのようなマズルカ…
どうしたらロシア音楽が掴めるのか、レッスン後半で少し良くなって…でも弾き込むとショパンになってしまう。
ロシアのマズルカにならないことに本人も分かっていて、毎回悩んだ顔でレッスンに来ていました。
しかし、本番ではしっかりとロシアのマズルカに!
最後、ダメ押しのちょっとしたことが、突破口になったようです。
点数のことを言うのも何ですが、全国大会まで僅差という点数まで出ていて、ロシア音楽に悩みぬいて得た優秀賞で嬉しい入賞でした。

他の皆さんも結果はどうあれ、頑張った経験はピアノはもちろん、それ以外にも繋がります。
さまざまなことが制限されている中、努力を怠らず頑張り続けた生徒さんに拍手を送りたいと思います。