セオリー(楽典)レッスンをオンラインで!




3月、4月とセオリーレッスンをオンラインで行いました。
グループレッスンがすっかりご無沙汰となった昨今。
以前は、前後の生徒さんでグループを組んでセオリーやインベンションの分析などをしていたのですが、
難しいですよね…

今年の春は進学、進級でご卒業される生徒さんも多いので、導入、基礎レベルの生徒さんの基礎固めをする時間が取れそう!これは絶好のチャンス!と正月くらいから予定していました。

レッスンは、特にコンクールを受けることが多い生徒さんほど演奏する時間の比重が増えてしまって、残念ながらセオリーの徹底が甘くなりがちです。
でも、よい演奏にはセオリーは必須で、強制的に毎週セオリーのグループレッスンを入れていた生徒さんたちは、譜読みも楽だし、難しい曲になってきてもレッスンが本当に楽。
お互いよいことばかりなのです。

ということで、いっぺんにグループでセオリーレッスンをオンラインで行うことになりました。

3月はメージャー(長調)の仕組み、作り方
4月は、音程、横読みの2回を行いました。
セオリーレッスンでは、パソコンからパワーポイントで作っておいたスライドで説明をして、実践をしていく形です。
生徒さんの音声はオフにして、写真のように質問がある場合には手を挙げるコマンドを使用しています。

レッスンの最初にZOOMの基本的な使用方法を説明して、手を挙げたり下げたり、ドキドキ。
そもそもZOOMを始めて使う方はドキドキ…弾きあい会もZOOMでしているのですが、誰にでも初めてがあります。飛び込む勇気はピアノに限らず何でも必要。お子さんに、ママも初めての時はドキドキするのよ、と教えるのに良い機会かも。私も最初のZOOMはドキドキしたものです(笑)

音程レッスンは復習の方はもちろん、これから音程に入る生徒さんも参加されました。通常レッスンで音程について問題を出したところびっくりするくらいの定着でした。音程トランプも一発合格!

横読みは、お教室を移ってきた中級の生徒さんにも好評でした。こうやって読むのですね、だから譜読みに時間がかかっているのだと思う、と言われ、導入から毎週当然のようにやっていることも、きちんと理由を説明して保護者の方に理解してもらうことも重要だな、と感じました。

レッスンで横読みをしていても、ご自宅でピアノを弾けるお母さまのお子さんで熱心な場合ほど、縦読みで読んできます。1週間のうち6日間縦読みをして、1日だけ私と横読みをしても、やっぱり縦読みの方が身についてしまいますね。

縦読みももちろん重要なのですが、バッハなどのポリフォニーに入った時につまづく生徒さんが多発します。もちろん表現にも影響します。

調子にのって、4月は聴音レッスンもグループで行いました!
受験生の聴音をオンラインで行っていたので、多分できるだろうとやってみましたが、これはいい。
拍感や音程感覚、上がる下がるの意識づけに最適ですね。

本当はセオリーのためのスライドを作るのも時間がたっぷりあるはずだったのですが、無事進学して良かったわ~と思っていた生徒さんが戻ってくるということに。
正月に、今年はちびっこ達とたくさんピアノが弾けそう~と思っていたのですが、先が分からないとはまさにこのこと。

教材をゆっくり作る時間が思ったより減っているのですが、毎月できるだけ聴音は進めたいと思います。
セオリーレッスンは録画したので希望する生徒さんに公開しますが、録画だと学ぼうという強い意志でもない限りわざわざ見る気にならないですよね。参加した生徒さんが復習のために見るのは有りだと思うのですが。時間を決めて集まるのは私も正直面倒なのですが、集まるからこそできることもあるかなぁと。学校と一緒ですね。