ヨーロッパ国際ピアノコンクール in JAPAN 鹿児島本選




早いもので、もう10月下旬。指宿もこの数日ですっかり冷えこみ、レッスンで会うたびに「寒いですね~」が合言葉のようになっています。
9月下旬から10月は、特にあっという間!という感じで、恐らくショパンコンクールで盛り上がっているのが理由かと思います。
7月にあった予備予選から注目のピアニスト達!さらに、シード権で出てくるピアニスト…。
毎晩、明け方まで楽しませていただきました。
ファイナルまで進んで楽しみである一方、この生活もあと数日で終わるのかと寂しさもあったり(笑)
ポーランドのショパンコンクールについては、保護者の方とも盛り上がっていまして、牛田ショックの朝は、レッスン時間のことで連絡した保護者の方とお通夜みたいなLINEになりました…(涙)

さて、9月の下旬にはヨーロッパ国際ピアノコンクール in JAPANの鹿児島本選がありました。
2名は6月の鹿児島予選で自由曲部門で参加させて頂き、本選に進んだ形です。
1名は、スタンダードコースでコンペで弾き損ねてしまったロマンの曲を演奏させていただきました。

小6のDくんは、小学校のうちにベートーヴェンのピアノソナタを1曲仕上げてもらいたいと思い、予選に引き続き24番のテレーゼを。第2楽章を演奏させていただきました!
コンペの南九州本選が終わってからなので、1ヶ月ちょっとしか時間がありませんでしたが、夏休みの間にある程度仕上げて、さすが!という感じでした。
短期間に譜読み~仕上げまで持っていけると、多くの曲に触れることができますね。

小3のYちゃんは、教室のお兄さん、お姉さんがショパコンアジアのアジア大会で演奏した「ショパン風マズルカ」を。コロナ禍になり、東京がとても遠くなってしまいました。本当はアジア大会で演奏できればよいのですが、状況が分からないため、せめて鹿児島県内の舞台できちんと演奏できるように、と、こちらもコンペ南九州本選が終わってから、仕上げに入りました。
譜読みは春にしていて時間的に少し余裕もあったため、左ペダルも多めに入れて響きの違いもお勉強しました。
結果をホームページで確認してビックリ!
Yちゃんの名前の横だけに、賞の名前が…。
どうやら「桜島賞」を頂いたようです。

演奏した後にホワイエで、「今日は桜島が綺麗に見えますね」とお話して、写真を撮っていたのです↓

ガラス越しとは思えない、桜島の美しさ…
コロナの状況下でしたが、大好きな曲を演奏する機会を頂けた上に、特別賞?まで頂けるとは…。よい思い出にもなりました。

同じく小3のRくんは、シューマンのメロディを。とてもいい響きで演奏したのですが、「この音を一番美しく響かせたい!」と思った音をミスしてしまい、本人も残念がっていました。外国人審査員の英語で書かれた講評を、なんと辞書をひいて日本語に訳し、書き込んだものをレッスンに持ってきてくれました!素晴らしい!!
いつも頂いた講評について、こう思った、など感想を教えてくれるRくんですが、こういった姿勢がピアノはもちろん、他のことにもすべて繋がってくると思います。

3名とも全国大会への通過を頂いたのですが、状況を見て遠慮して次のお勉強に入っています。
昨年の秋はほとんど舞台に立つことができませんでしたが、それぞれ勉強を重ねた結果が披露できて、とてもよい舞台でした。
主催していただいた皆様、審査員の先生方、ありがとうございました。